Googleが提供する「Agentspace」を発表しました。NotebookLMとの違いがよくわからなかったので調べてみました。

NotebookLMとの違い

NotebookLMは個人向けの情報整理・分析ツールですが、Agentspaceは企業のチームでの情報共有・タスク自動化を目的としています。

特徴NotebookLMAgentspace
主な用途個人の情報整理・分析チームでの情報共有・タスク自動化
対象となるデータドキュメント、テキストデータSlack, SharePoint, JIRAなどの業務システム
強み大量の文書から必要な情報を効率的に抽出・分析複数のシステムを連携させ、業務プロセスを自動化
イメージ個人のAIアシスタントチームのAI秘書

Agentspaceの3つの価値

Googleの公式YouTube動画では、Agentspaceが提供する3つの価値が紹介されています。

  1. 企業版NotebookLMの提供: NotebookLMの機能を企業向けに拡張し、セキュリティとプライバシーを強化。
  2. 企業内の情報発見を容易にする: 社内システムと連携し、必要な情報を簡単に見つけられるように。
  3. エキスパートエージェントによる業務自動化: 特定の業務に特化したAIエージェントで業務を自動化。

企業版NotebookLM:情報分析を効率化

Agentspaceでは、企業向けに拡張されたNotebookLMが利用できます。

例えば、競合他社の決算報告書を分析したい場合、決算報告書をアップロードするだけで、文書の要約が生成され、AIとの対話を通じて詳細な分析が可能です。音声要約機能を使えば、情報を聴いて把握することもできます。

企業内の情報発見を容易にする

Agentspaceは、社内システムと連携し、情報発見を効率化します。

例えば、JIRAで未解決のチケットを確認したい場合、Agentspaceに質問するだけで、JIRAから関連チケットを検索できます。Confluence、Google Drive、Microsoft SharePoint、ServiceNowなどとも連携可能です。また、メールの作成や送信もAgentspaceから直接行えます。

エキスパートエージェントによる業務自動化

Agentspaceでは、特定の業務に特化した「エキスパートエージェント」を作成できます。

例えば、経費精算のエージェントを起動し、レシートをアップロードするだけで、エージェントが自動で経費報告書を作成してくれます。

Agentspaceがもたらすメリット

Agentspaceの導入により、企業は以下のようなメリットを得られます。

  • 業務効率の向上: AIエージェントがルーチンワークを自動化し、従業員の生産性を向上
  • 意思決定の迅速化: 必要な情報へのアクセスを容易にし、よりデータに基づいた意思決定を可能に
  • 従業員のエンパワーメント: AIエージェントが従業員をサポートすることで、より創造的な業務に集中できる
  • 多言語対応: 地域に関わらず、全ての従業員がAIエージェントを利用可能

Agentspaceは、GoogleのAI技術を活用した、企業向けのAIプラットフォームです。企業向け情報分析機能、社内システム連携、業務自動化機能により、チームの生産性を大幅に向上させることができます。

詳細については、公式サイト(https://cloud.google.com/products/agentspace?hl=ja)をご覧ください。

公式サイトでは早期アクセスの登録をはじめています。もちろん自分も登録しました。

投稿者プロフィール

ナカシマ
システム開発の幅広い技術に興味を持ち、常に新しいことに挑戦しています。
技術書の執筆経験もあり、WEB制作会社のパートナーとして、柔軟なサポートを行っています。